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なんにもないけどやってみた
『なんにもないけどやってみた』 栗山 さやか ★★★★★



109の元ショップ店員、渋谷系ギャルが世界放浪の旅へ。
訪れたアフリカの医療施設で出会ったのは、HIVや末期がん、貧困に苦しむ女性たちだった。
病気の苦しみから救うことはできなくても孤独からは救ってあげたいと、彼女たちに献身的に寄り添い、多くの患者たちの最期を看取ったプラ子さんが綴る感動の日記。
(背表紙より)









某テレビ番組で彼女を見たことがきっかけで、本を購入。



ボランティアとは何なのか、考えさせられる。
今まで読んだ、単なる自分探し的な「ボランティアもの」とは一線を画す。
軽い気持ちで手に取ると先を読めなくなってしまいそうなほどの過酷な現実に直面する。

苦しみ、挫折、虚しさ、悲しみ、それでも諦めることのできない大切な何か、覚悟、そして希望。
いろいろなことを教えてくれる。

日記(ブログ)をそのまま本にした形なので、文章力とかそういう部分では確かに素人だけれど、
文章をプロという他人の手で整えていないからこそ、真摯に伝わってくるものがある。

生き方を考えさせられる本。



(ブクログだけに載せていた評価(★の数)をこちらの方にも載せることにしました。)











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tag : なんにもないけどやってみた 栗山さやか ボランティア 岩波ジュニア新書

僕はいかにして指揮者になったのか
『僕はいかにして指揮者になったのか』 佐渡 裕



「大人になったらベルリン・フィルの指揮者になる」──小学校の卒業文集に書いた夢を、佐渡裕はついに現実のものとする。
指揮者としての正式な教育を受けていない自称「音楽界の雑草」が、なぜ巨匠バーンスタインに可愛がられることになったのか。
「ライフ・キャン・ビー・ビューティフルや! 」という師の言葉を胸に、世界中の名門オーケストラで指揮棒を振る男の人生讃歌。
(背表紙より)









テレビで佐渡氏のことを目にしたことがあって、クラシックと関わりがあることもあり、興味をもってふと手に取った。
自叙伝だが、音楽家としてだけでなく、人間佐渡裕が見える。
情熱のかたまり、瞬間を生きる人、とでも言うべきか。

型にとらわれず、本当に大事なものを大事にすることの大切さを教えてくれる。
音楽だけに関係があるのではなく、もっと大きな「生き方」を感じさせてくれる。
だから、クラシックに興味が無い人こそ、ぜひプロローグを読んでほしい。
私はプロローグで完全に心を掴まれた。

クラシックは堅苦しいイメージを持たれがちだが、佐渡氏の考え方は自分にとても近い。
(p14「僕は指揮者としてはまだまだ駆け出しだけれど、どんなに年数を重ねようが、近所のおばさんたちを気軽にクラシックの演奏会に誘えるような指揮者でいたいと思っている。」)
「音を楽しむ」音楽の原点を教えてくれる。
表現することの喜びにあふれている。

一言で表すなら、まさに「感性の指揮者」。
久々に、クラシックのコンサートに足を運びたいと思った。

以下追記内備忘録












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晩年
『晩年』 太宰治



妻の裏切りを知らされ、共産主義運動から脱落し、心中から生き残った著者が、自殺を前提に遺書のつもりで書き綴った処女作品集。
〝撰ばれてあることの 恍惚と不安と 二つわれにあり〟というヴェルレーヌのエピグラフで始まる『葉』以下、自己の幼・少年時代を感受性豊かに描いた処女作『思い出』、心中事件前後の内面を前衛的手法で告白した『道化の華』など15編より成る。
(背表紙より)









『きりぎりす』に衝撃を受けて、太宰の短編に興味を持ち、手に取った本書。
フィクションとノンフィクション、ファンタジックなものからリアルなものまでの様々なテーマ、表現方法の試行錯誤などが、これでもかというほど入り交じっている。
人としても小説家としても、生き方に迷い、模索し、煩悶し、懸命に道を切り拓こうとしては挫折し、悩み苦しむ太宰の姿そのものを映しているようだ。
処女作品集ということもあり、『きりぎりす』中の作品よりも、もっと泥くさいというか、生々しい印象を受ける。

シンプルな表現なのにはっとさせられるような場面転換やどんでん返し、
人間の性(さが)の卑しさや哀しさを浮き彫りにする言葉の使い方には、
相変わらず心を惹きつけられる。
特に、冒頭と結末にはいつも心を持って行かれる。

何だかよくわからない作品もあるが、
もう読むのをやめようかと思いかけたときに、はっとするような、衝撃を受ける作品と出会う。
決してすんなりと筋がのみこめたり、心にストンと落ちるような作品ではないのに、
読みたくなってしまう。読ませられる。中毒性がある。
これがあるから、太宰を読むのをやめられない。

以下、いくつか印象に残ったもの。備忘録。





『葉』
一つの話ではなく、いくつかの言葉の断片が繋ぎ合わされてできている。
最初は何が何だかわからず、読んでいくうちに何か一本の芯のようなものがぼんやりと見えてくるのだろうかと思いながら読み進めるも、結局わからなかった。
(評論家や専門の方から見れば、太宰の通した「芯」が見えるのかも知れないが。。。)
この『葉』は、まさに「言の葉」の集まりだった。
けれど、個人的には、この『葉』はそういうものなんだと思う。
「読む」のではなく、音楽のように「感じる」作品というのだろうか。
そんな気がする。
例えるなら、パッチワークのような作品である。
巻末の解説の中では、フラグメント、アフォリズム風、リズムを形成、言葉の魔術師、といった風に表現されている。

『魚服記』
短い話ではあるが、一番印象に残ったのはこれかも知れない。
何故かと言われると、全く言葉に窮してしまうのだが。

『逆行』
4つの話から成る。
それぞれの主人公は、老人から始まり、少年へと「逆行」していく。
本作品集の位置づけからして、それぞれが太宰自身の一部なのだろう。
うまく言葉にできないが、どの主人公も、自分が思い描く自分(理想)と現実とのギャップにさらされているように思える。
年代によって、陶酔してみたり、抵抗してみたり、諦めてみたりと、それに対する向き合い方が変化しているように思える。

『彼は昔の彼ならず』
青扇という男は、奥さんも口調もコロコロ変わり、定職に就かず、働く気はあると言いながらその内容も次々と変わる、いわゆる「ダメ男」である。
雰囲気としてはどちらかというとライトで滑稽な話のはずなのだが、
終盤の場面でのマダムの
「真似をしますのよ、あのひと。あのひとに意見なんてあるものか。みんな女からの影響よ」
という言葉や、最後の
「あの男と、それから、ここにいる僕と、ちがったところが、一点でも、あるか。」
という文に、背筋がひやりとしたのは、自分だけだろうか。
「自分」を見失っていたり、あるいはぼやけかけている人にとっては、心に突き刺さるものがあるのではなかろうか。

『ロマネスク』
3つの話から成り、それぞれの主人公である太郎、次郎兵衛、三郎が、第3話で一所で出会う。
語り口は民話のようで、純粋に楽しく読めた。

『陰火』
4つの話から成り、解説によれば『逆行』と対を成しているらしいが、それはよくわからなかった。
個人的に、一番最後の『尼』が印象に残った。
不思議で、妖しい魅力を感じる話だった。











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なんとなく一言
管理人

映(えい)

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    ラーメンを食べながら、時々本を読む社会人。
    心を揺さぶる本、価値観を変えてくれる本、爽やかさとともに苦さや切なさを感じさせる本、表現が美しい本、静かな感動を起こしてくれる本、心の奥深くに沁みる本、重さの中にも透徹した雰囲気を持つ本、知的好奇心をくすぐってくれる本、が好きです。


    おもしろそうなのがあったので始めてみた→コトノハ



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