*All archives* |  *Admin*

2016/06
≪05  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   07≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
一行ごとに五感が刺激される。これぞ純文学。 『檸檬』
『檸檬』  梶井 基次郎 ★★★★☆

 


大正から昭和期の作家、梶井基次郎の短編小説。初出は「青空」[1925(大正14)年]。
肺を病んだ“私”は、果物屋の檸檬を手にすると妙に落ち着いた。好きな丸善の本屋へ行ってみようという気にもなった。
いざ行ってみるとまた不吉な魂が頭をもたげくる。
ふと“私”は思いつく。
檸檬を画集の上においてみる。まるで爆弾のようではないか。
簡潔な文章で描かれた鮮やかな檸檬は年月が経ても色褪せることはない。(Amazon Kindle版内容紹介より)







蚊帳の匂い、煙管に石鹸。
蒲団の肌ざわり、掌の熱さ。
花火の音、快速調(アレグッロ)の音楽。
赤や紫、青の花火、びいどろ、おはじき、琥珀色や翡翠色の香水瓶、飾り窓の光と闇、そして、檸檬のレモンエロウ。
びいどろの涼しい味、干し海老や湯葉―。

とても短い作品なのに、あらゆる香り、肌ざわり、音、色、味が、弾けている。檸檬の鮮やかな色、齧った時のみずみずしさ、爽やかな酸味が身体に広がる。こんな作品は初めてだ。
対して、主人公の心情は暗く鬱屈したものであるだけに、余計に檸檬のもつ「明」が映える。
しかし、本作に登場する「檸檬」は、ただの爽やかな果実でなく「爆弾」であり、内部に今にも爆発しそうな葛藤や焦燥が一杯に詰まっている。
実際にはそんなことあるわけないのだが、檸檬が粉々にはじけ飛ぶ画が、不思議と目に浮かぶ。

ストーリーの意味云々を考えるよりも、私にとっては「感じる」作品。
これぞ純文学の(私的)醍醐味!

※読んだのはKindle版なので、感想は『檸檬』のみです






==============

自然は神が書いた偉大な書物である。(ウイリアム・ハーベー)






今まで読んだ本の記録→本棚
レビューの記録だけでなく、引用も記録できるので、重宝しています。
引用だけをまとめて見ることもできるので、時々、まとめて読んでいます。

本の感想を書き込もう web本棚サービスブクログ

にほんブログ村 その他日記ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

tag : 檸檬 梶井基次郎 純文学

なんとなく一言
管理人

映(えい)

  • Author:映(えい)
  • マイペース更新。

    ラーメンを食べながら、時々本を読む社会人。
    心を揺さぶる本、価値観を変えてくれる本、爽やかさとともに苦さや切なさを感じさせる本、表現が美しい本、静かな感動を起こしてくれる本、心の奥深くに沁みる本、重さの中にも透徹した雰囲気を持つ本、知的好奇心をくすぐってくれる本、が好きです。


    おもしろそうなのがあったので始めてみた→コトノハ



    【お知らせ】
    PCのお気に入りに登録していたブログをサイドバーのリンクリストに移してます。
    あくまで自分のお気に入り的な感覚なので、「リンクする場合はご一報ください」などの断り書きのないブログさんは特に報告をしていません。
    被リンクを拒否したい方はお手数ですがコメントください。

    本ブログはもちろんリンクフリーです。
    (商用・アダルト・掲示板ログ的なブログを除く)








    ↓カウンター↓




    ↓ランキング参加中。気が向いたら応援よろしくお願いします。↓
    にほんブログ村 その他日記ブログへ
    にほんブログ村
    にほんブログ村 本ブログへ
    にほんブログ村
    ランキングバナー

    ↓新たなブログとの出逢いに。↓
    BlogPeopleガチャガチャブログ
カレンダー
05 | 2016/06 | 07
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別アーカイブ

2017年 07月 【1件】
2017年 06月 【1件】
2017年 05月 【2件】
2017年 04月 【3件】
2017年 03月 【1件】
2017年 02月 【1件】
2017年 01月 【1件】
2016年 12月 【1件】
2016年 10月 【2件】
2016年 09月 【1件】
2016年 08月 【3件】
2016年 06月 【1件】
2016年 05月 【3件】
2016年 03月 【3件】
2016年 02月 【1件】
2016年 01月 【2件】
2015年 12月 【3件】
2015年 11月 【2件】
2015年 10月 【2件】
2015年 09月 【4件】
2015年 08月 【4件】
2015年 07月 【2件】
2015年 06月 【4件】
2015年 05月 【2件】
2015年 04月 【2件】
2015年 03月 【2件】
2015年 02月 【3件】
2014年 10月 【1件】
2014年 08月 【1件】
2014年 07月 【2件】
2014年 06月 【1件】
2014年 04月 【1件】
2014年 02月 【3件】
2013年 12月 【1件】
2013年 08月 【3件】
2013年 05月 【1件】
2013年 03月 【2件】
2012年 12月 【1件】
2012年 03月 【1件】
2011年 11月 【1件】
2011年 09月 【2件】
2011年 05月 【2件】
2011年 04月 【4件】
2011年 02月 【4件】
2011年 01月 【9件】
2010年 11月 【2件】
2010年 10月 【4件】
2010年 09月 【5件】
2010年 08月 【1件】
2010年 07月 【3件】
2010年 06月 【1件】
2010年 05月 【2件】
2010年 04月 【2件】
2010年 03月 【7件】
2010年 02月 【4件】
2010年 01月 【4件】
2009年 12月 【2件】
2009年 11月 【6件】
2009年 10月 【4件】
2009年 09月 【3件】
2009年 08月 【6件】
2009年 07月 【9件】
2009年 06月 【7件】
2009年 05月 【8件】
2009年 04月 【5件】
2009年 03月 【9件】
2009年 02月 【13件】
2009年 01月 【10件】
2008年 12月 【7件】
2008年 11月 【7件】
2008年 10月 【4件】
2008年 09月 【6件】
2008年 08月 【7件】
2008年 07月 【5件】
2008年 06月 【7件】
2008年 05月 【11件】
2008年 04月 【14件】
2008年 03月 【17件】
2008年 02月 【24件】
2008年 01月 【10件】
2007年 12月 【10件】
2007年 11月 【11件】
2007年 10月 【13件】
2007年 09月 【11件】
2007年 08月 【21件】
2007年 07月 【9件】
2007年 06月 【4件】
2007年 05月 【7件】
2007年 04月 【2件】
2007年 03月 【8件】
2007年 02月 【3件】
2007年 01月 【4件】
2006年 12月 【1件】
2006年 11月 【3件】
2006年 10月 【3件】
2006年 07月 【2件】
2006年 06月 【7件】
2006年 05月 【16件】
2006年 04月 【8件】
2006年 03月 【6件】
2006年 02月 【4件】
2006年 01月 【4件】

カテゴリー
記事
コメント
トラックバック
検索フォーム
RSSリンク
御用達
倉庫



↓ダジャレ図鑑(笑)↓



リンク(サイト名マウスオンで説明表示~)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。