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ねじまき鳥クロニクル
『ねじまき鳥クロニクル』 村上春樹







ねじまき鳥が世界のねじを巻くことをやめたとき、平和な郊外住宅地は、底知れぬ闇の奥へと静かに傾斜を始める…。駅前のクリーニング店から意識の井戸の底まで、ねじのありかを求めて探索の年代記は開始される。
(Amazonより)









私は基本的に小説というジャンルが苦手だ。
大いに興味があるにも関わらず。

その一番の理由は、「文学的な(小説仕様の)文章が苦手だから」。
ファンタジー的な作品はいい。
なぜなら、それは完全な非現実性を持っているからだ。

一番(自分にとって)たちが悪いのは、「現実っぽい非現実」。
うまく説明できないのだが、描こうとしている世界の「現実感」と、
例えば登場人物の言葉(これが特に苦手)のように、実際の話言葉とは違う文学仕様の「非現実感」との間の猛烈な「摩擦感」を感じてしまうのだ。

いわゆる小説(特に現代小説)を読み始めると、必ずこの摩擦感にぶつかる。
内容に引き込まれてゆくと、いつの間にか摩擦感を感じなくなって、一気に読み進める。
この摩擦感を乗り越えられるかどうかが、自分にとってのバロメーターでもある。



以前の記事にも書いたような村上作品に関する印象は変わっていない。

本作品に関しても、感想、ましてや解説なんぞしようとしたら、アホらしくなってしまう。
村上作品に関するテーマや本質みたいなものを表す言葉を自分のボキャブラリーから選んだ時点で、
恐ろしく陳腐になってしまうような気がする。

ただ、「心の傷」というのが一つ象徴としてあげられるかと思う。



小説が苦手、と最初に書いたが、摩擦感が少ないのは大崎善生の作品。
村上作品はと言えば、苦手の部類に入ることは間違いない。
ただ、これは好きか嫌いかということではない。
好きか嫌いか、と言われると、まだとても判断できない。

本作品も、本当に最後の最後になるまでかなりの摩擦感が取れなかったし、読み飛ばしてしまった部分もあった。
世間の評価は高いし、村上作品の重要な転換点でもあったようだから、もう一度読み返したいという気持ちはある。
とは言え、たぶん読み返すにはかなり力がいるだろう。









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テーマ : 読書メモ
ジャンル : 本・雑誌

tag : 新潮 村上春樹 文庫 ねじまき鳥クロニクル

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映(えい)

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