『かもめのジョナサン』 リチャード・バック ★☆☆☆☆
(※いつも上のタイプのリンクを利用していますが、過去記事も含め、上手く表示されないことがあるようです。初めての現象なので様子見。画像のみの方は私のPC上では正常に表示されるので、こちらも貼っておきます。)


重要なのは食べることではなくて、飛ぶことだ。いかに速く飛ぶかということだ――
飛ぶことの歓びを味わうために、自由と愛することの真の意味を知るために、光り輝く蒼穹の果てまで飛んでいく一羽のかもめジョナサン・リヴィングストン。
群れを追放された異端のジョナサンは、強い意志と静かな勇気をもって、今日もスピードの限界に挑戦する。
夢と幻想のあふれる現代の寓話。
(背表紙より)
寓話もの。
感想は、一言で言うと、モヤモヤ。
言いたいことはわかるが、素直に受けとめられないというか、引っかかるというか…。
子どもだったら違ったのかも知れないけれど。
訳者の五木さんの解説は、すべてにおいて的確であった。
「そんな大したカモメに、ただただ感心して、ひとつおれも食うことにあくせくするのは今日限りでよして、生きることの本当の意味を探る旅へ出発しよう、などと素直に反応するほど現代の私たちは単純ではない。」
私が感じた引っかかりも、まさにこの部分である。
その他にも、この小説がもつアメリカ的部分であったり、前半から後半に話が進むにしたがって増す、高いところから見下ろすような感じとか、カモメの「純白の」描写とか、
私が感覚的に引っかかった部分を、五木氏はことごとく的確に指摘していた。
五木氏の解説を読んでからも考えてみたが、やっぱりこの小説の魅力はまだわからない。
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