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ラーメン備忘録19
写真なしカラーなし、完全備忘録。




●まつの屋(広島呉)→★4
私の好きな醤油とんこつ、低加水麺!
具はチャーシュー、ネギ、もやしだけとシンプルながら美味しい。
520円とコスパも抜群!
旅先のせいか、余計に美味しく感じた。
食べログ→https://tabelog.com/hiroshima/A3404/A340401/34013718/



◎サッポロ一番博多とんこつラーメン→★3
麺は、芯の残った博多系の低加水麺をよく再現できていてとても美味しかった。
明太子ソースは出した瞬間と最初の一口はよかったが、あっという間に溶けて粒々が沈んでしまい、全く麺に絡まなかったのが残念。



◎明星一平ちゃん大盛カレーうどん→★4
カレーうどんは自分でも時々作るが、日本の甘口のカレーに和風だしがきいた「甘辛い和風カレーうどん」が好きなので、スパイスも途中から入れてみたが、私はない方が好き。
油揚げは意外な具だったがよかった。
それ以外は特筆するところなし。



◎明星地域の名店シリーズ龍上海→★3
やや期待はずれ。
もちもちの麺は美味しかったが、スープはいまいち。
辛味噌っていうほど辛くもないし、少し酸味のある感じがあまり好みではなかった。
ふりかけのアオサを入れるとかなり香りが変わったが、辛味噌に合うのかはよくわからない。。。
具もほとんどない。麺だけ。
不味くはないがいまいちでした。



◎日清麺職人香る鯛だし和風塩→★4
麺は安定の美味しさ。
スープが期待以上だった。
ちゃんと鯛っぽい香りがするし、生姜の香りもして、鷹の爪がぴりりと効いている。無駄がない。
具はショボいしシンプルだが、香りがよく美味しい。



◎寿がきや富山白えびラーメン→★3
麺は縮れ麺でこしがあり、美味しかった。
具はチャーシューもどきとネギ、フライドオニオン、お情け程度の唐辛子と、よく言えばシンプル、悪く言えばショボく、かなりガッカリしたのだが、フライドオニオンが結構香ばしく、予想外に主張が強かった。
むしろ強すぎて、肝心の海老が負けている。
ただ、海老と名のつくカップ麺は、大抵桜えびが具に入っていたり、ペースト状にして身ごとスープに溶かしこんで濃厚にしているものだが、これは純粋に香りで勝負している。(表示によるとパウダーなのは残念だが)
その意気は買いたい(何様)



◎夏の喜多方ラーメン→★4
醤油系はあまり好きではないが、多加水麺とレモンのおかげで美味しく食べられた。
残念ながらラー油は全く感じなかったが…



◎すがきや徳島ラーメン→★4
黒系醤油とんこつということで、醤油の香ばしさ、甘辛さと豚骨のコクが合わさって、美味しかった。
麺は多加水の縮れ麺で、スープと合わさってどこか懐かしさを感じる味だった。
ただ、具の肉は食感といい味といい、ひどいものだった。(まるで使い古したゾーキ…失礼)
写真と表示によるともやしがあるはずだが、実際は見つからないほどだった。(本当に入っていたのか…?)



◎すがきや富山ブラック→★4
スープを入れた瞬間に、思った。
くっ黒い…!麺が見えなくなるほど。視界0!
ドロドロ系ではなくこれほど色が濃いのは珍しいのてはなかろうか。
さて、味の方は、黒系といえばマー油や焦がし醤油のイメージしかなかったのだが、これは予想に反して胡椒が強かった。
もちろん色は醤油の色なのだが、スープを飲んでみると胡椒が全開で、見た目のイメージよりもキリッとしたスープなのだ。胡椒で舌が痺れたのは初めて。
醤油は焦がし系の甘さではなく、酸味が強い。
そのスープに、具のキャベツの甘さが合っていて、いい。

系統としては好きな方ではなかったが、こういうタイプのラーメンは初めて。
一年どころか半年ペースで入れ替わるカップ麺の市場で、個性を出すのは本当に難しい。どれも、どこかで食べた系統の味になって、その中でほんのわずかなクオリティの差で勝負していくのが一般的な中で、万人受けはしないだろうが、これだけパンチのある商品で勝負する、その姿勢は好感が持てる。



◎ちゅら塩ラーメン→★2
作りは大味だが、カップ麺では体験したことのないふわっとした卵、香りが効いた鰹が印象に残り、確かに沖縄を思い出させるラーメンだった。
ただ美味しいかと言われると微妙。



◎九州じゃんがら熊本風とんこつ→★3
麺は言うことなし!味も食感も香りも、本物にかなり近い。
ハリガネ麺の再現は無理だろうと全く期待していなかったが、嬉しい誤算。
ニンニクの香りもがっつり。
マー油は、今まで食べたマー油系のなかでは一番しっかり香りがする。
惜しむらくはスープ!本物に遠く及ばない。
香りに完全に負けている。
薄いというか、間が抜けた味。
本当に残念。



◎大勝軒復刻味噌ラーメン→★4
スープはどろっとしていて、甘味が強い、好きなタイプの味だった。
麺は中太ちぢれ麺?
どこかに似た雰囲気のラーメンだと思ったら(本家の味は知りません)、市ヶ谷のくるりを思い出した。



◎麺職人牛塩仕立て→★2
麺職人というだけあって麺は好きな食感と味。
ただ、麺以外に特筆すべきところがなさすぎる。残念。



◎行列のできる店のラーメンTOKYO特濃魚介とんこつ→★3
麺はノンフライでうまい。かやくの玉ねぎもいい。
スープは…魚介の香りはするが、何か…うーん、化調っぽい?
魚の主張が強すぎて、どろっとした魚スープという印象。とんこつの香りも欲しい



◎チキンラーメン トマト&チーズ→★4
やっぱりチキラーはうまい!
カップヌードルもそうだが、日清の商品は他のカップ麺とは違うジャンルを作っている。
チキラーは優しい、懐かしいような味で、食欲がない時でも食べられる。
チキラーのチーズは期待はずれだったが、トマト&チーズは美味しかった。
カップ麺でトマトのかやくは初めての気がするが、ちゃんとトマトの味がした。



◎エースコック ど煮干し中華そば→★3
確かにウマイ。が、甘いだけでパンチがない。
「ど煮干し」というくらいだから、もっと尖った荒さというか、突き抜けた感じがあってもよかったのでは。優等生すぎたかな。



◎明星 ラーメンの底力 濃厚しお豚骨ともっちり麺→★4
スープはうまい!
塩の辛さと豚骨の甘さがうまくマッチしていて、カップ麺には珍しい、適度な臭みもある。
これを細麺で食べたかった。。。



◎サッポロ一番 魁龍どとんこつラーメン→★0
かなり期待していたのだが…
あけてびっくり、これで「超大盛」だと…?当社比って、どんだけ他の商品は少ないんだ、というレベル。
いや、お湯を入れれば増えるかも…! !お湯を入れて3分待って、あといれの粉とペーストのスープを入れる。が、溶けない;指示通りに入れているのに、溶けない。。。
悪戦苦闘しながらなんとか溶かし、麺を食べるも、柔らかい;
極細ストレートなので、標準待ち時間だと長すぎるかも。。。もたもたしてるとすぐふやけます。
で、肝心のスープは、なんだかうっすら黒くて!?美味しくなさそう…いや、美味しくない(ToT)
なんというか、化調感が半端ない。
具もショボいし不味い。
ということで、ここまでいいところのないカップ麺も珍しいと思います;



◎日清カップヌードル アヒージョ→★1
まずくはない。が、なぜこれを「アヒージョ」という商品名にしてしまったのか。。。
全く別物。
ガーリックとオリーブオイルと唐辛子をまぜればそれっぽくなるというもんではない。
そもそもオリーブオイルの香りが全然しないし、アヒージョ独特の濃厚さも塩辛さも香りもない。



◎ニュータッチ凄麺 鶏しおの逸品→★4
ゆず風味の鶏団子は美味しい!塩に柑橘系は鉄板。
麺もツルツルしていて美味しい。
スープは丸くて優しい味で、塩の尖りが全くなく、鶏の香りが楽しめる。美味しいが、もう少し鶏の香りと、スープにも柚子の香りがほしかったなぁと思う。



◎明星 バリカタマー油豚骨→★4
待ち時間は驚きの60秒!
いつもこれ系は大体麺が柔らかくなって失敗するので、今回は早めに入れ始めたおかげでおいしくいただけました!
よくある系かと思いきや、マー油とニラの香りがガツンと来て、思ったよりパンチあります。
油が強めなので万人受けはしないと思うが、個性があって好きです◎



◎スーパーカップ ガリペパ→★3
麺のチープさは否めないが、後入れスパイスのペッパーの香りはとてもよかった。



◎スーパーカップ ギョーザパンチ→★1
ラー油の味とギョーザの臭いしかしない;
ラーメンとギョーザは相性抜群だが、一緒にしちゃいかんと学んだ一杯。
けど、ギョーザラーメンはあかんかったけど、ラーメンギョーザはありかも?
スーパーカップの変化球ものはハズレが多いが、量が多いので外れたときのダメージ半端ない。





+++++++++++++++++

☆☆☆☆☆→これはない  0点
★☆☆☆☆→苦手  1点~
★★☆☆☆→イマイチ  30点~
★★★☆☆→無難  50点~
★★★★☆→なかなか  75点~
★★★★★→最高!  95点~100点

●→店舗
◎→インスタント

テーマ : カップめん
ジャンル : グルメ

tag : ラーメン 豚骨 醤油 マー油 味噌 日清 寿がきや エースコック マルちゃん

美しい酒器
どうしても紹介したかったので、久々のレビュー以外の普通の記事です。



最近、ウイスキーを初めてストレートで飲んでみたら、あまりの香りのよさに衝撃を受けました。

ちなみに飲んだのは、ニッカウヰスキーの今はなき「鶴」。(マッサンブームで生産が追い付かなくなったとかならなかったとか。)
何年も前に後輩からお土産でもらっていた(ミニボトルです)のですが、「ウイスキー=度数の高い怖い酒」というイメージで、かといってハイボールで飲むのももったいないなと、なんとなく棚を温めていました。

それを、ふと思い立って飲んでみたらまぁ香りのよいこと。(美味しいというより、香りが素晴らしいと思いました。)
それで何となく興味を持って調べたら、今はもう販売していないと言うではないか…
大事に飲もうと思います。



そんなわけで、俄然ウイスキーに興味が出てきましたが、ト●スのハイボールが不味い(注:主観です)ということ以外は何も知らないもので、とりあえず国内外のミニボトルセットを買ってみることにしました。

こちら。


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

輸入ウイスキー ミニチュアボトル 10本セット 50ml
価格:6000円(税込、送料別) (2017/2/5時点)






これに合わせて、ショットグラスを探したものの、イマイチいいのが見つからず…
視点を変えて、ミニグラスで探したところ、ぐいのみがヒット。
中でも、特に心惹かれたのが「津軽びいどろ」シリーズ

お酒は酒器の形も大事だから、邪道と言えば邪道なのかもしれないけれど、
元々は日本酒飲みだということもあり、ちょっと飲みたい時にはピッタリだなと思い、このシリーズのぐいのみを購入しました。

見た瞬間からデザインに惚れ込んだ「ねぶた」の酒器セット。いろいろなところから売り出されていますが、売り切れているショップも多いので注意。
プレゼントにも最適です!



あとは、こちらのショップを中心に、いろいろなところで集めました。




最終的に購入したのはこちら。(うまく撮れず魅力が伝えきれないのが本当に残念です…!)
DSC03239.jpg  DSC03247.jpg

商品画像では気づかなかったのですが、ねぶたは金箔も入っていて、本当に綺麗!
迷いに迷って選んだぐいのみは、
  春風 みずばしょう 夕涼み
  海霧 岩清水 わたゆき
です。たぶん、ちょっとずつ買い足すと思う。

美味しいお酒が飲めそうです。







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テーマ : 家具・インテリア
ジャンル : ライフ

tag : ウイスキー 津軽びいどろ 酒器 ぐいのみ おすすめ

川を舞台にした、人間の命溢れるドラマ。 『泥の河 螢川 道頓堀川(川三部作)』
『泥の河 螢川 道頓堀川(川三部作)』  宮本 輝 ★★★☆☆



よどんだ水に浮ぶ舟べりから少年は何を見たのか?
幼い眼でとらえた人の世のはかなさを描く、処女作「泥の河」。
北陸・富山に舞う幾万の螢を背景に、出会い、別れ、そして愛を濃密な情感と哀切な叙情にこめてとらえた「螢川」。
ネオン彩る都会の一隅にくりひろげる父と子の愛憎劇を軸に、男たち女たちの人情の機微をからめた「道頓堀川」。
川を背景に独自の抒情を創出した宮本文学の原点三部作。
(裏表紙より)







「泥の河」
太宰治賞を受賞した、著者のデビュー作。
著者自身のあとがきにもあるが、『青が散る』と比べると(ここから宮本作品に入ったので、どうしても比べてしまう)やはり言葉が多いように思う。読み始めてから作品に入るのにだいぶ時間がかかった。
しかし、子ども特有の繊細さや危うさ、貧困と倫理(例えば、死んだ人の物を盗むか盗まないか)、そして大人の性を一つ一つ浮びあがらせていく筆致に、気づけば作品の世界にのめりこんでいた。青く燃える蟹と、波打つ男の背中が目の前に浮かぶ。読後は、何とも言えない感情で胸がいっぱいになる。
これがデビュー作、当時著者は(計算上)30歳であったことを思うと、この表現力と構成力はさすがと言うほかない。

「螢川」
特に印象なし。儚い蛍と人の生を重ねるのは、他の作品でもよく見かける。テーマは全く違うが、「火垂るの墓」なんかと比べてしまうと、深みが足りない感は正直否めない。
芥川賞を受賞した作品らしい。うーん・・・。

「道頓堀川」
三部作の中では一番明るい(光と影の光の部分が強い)作品。武内と政夫の親子を軸に話が進む。武内の若いころから政夫が同じくらいの年になるまでが描かれており、短編というより中編の分量。
武内と、武内に世話になっている政夫の友人の邦彦の視点で話が進む。途中で語り手が変わる作品は、個人的にあまり好きではない。登場人物が多いこともあって、読み進んである程度人物のイメージが浮かぶまでは混乱してページを戻ることもあった。ただ、実際、人は色々なところで色々な人と関わって生きているから、そういう意味ではリアリティを感じる部分でもあるか。
最後の武内と政夫の勝負には、胸が熱くなった。
登場人物の中では、ゲイボーイのかおるがいい味出していて、個人的に好きでした。

三部作を通して見てみると、どれもひんやりとした死の匂いがする。だからこそ、その裏返しで「生」が熱を帯びた動的なものになる。哀しさの中にあっても前を向いて生きていく、静かな力強さを感じる。
田舎や地方、特に大阪を舞台にした作品は人間臭さが強すぎて苦手なのだが、裏を返せばそれだけ情景や心理描写がリアルだということでもある。人間の感情と関係の描き方、情感鮮やかなクライマックスへ向かうストーリーのもっていき方、土の匂いや太陽の熱までも感じさせられるような表現の豊かさには、感動さえ覚える。
けれど、それと好きかどうかは別だ。好きかどうかと言われれば好きではないのだが、緻密で重厚で素晴らしい作品だと思う。






==============

人間は書物のみでは悪魔に、労働のみでは獣になる。(徳冨蘆花)

至言です。
私の職業(教員)は、言ってみれば書物と労働の両方を兼ね備えた職業ではありますが、その分自己を過信しないように気をつけなければいけないのだと思います。




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tag : 宮本輝 川三部作 泥の河 螢川 道頓堀川 芥川賞 ちくま文庫

小さな命への、温かい眼差しと愛に溢れている。 『ネコはどうしてわがままか』 
『ネコはどうしてわがままか』  日高 敏隆 ★★★★☆



飼ってもフンが見つからないドジョウのえさは?オタマジャクシを脅かすと皆一斉に逃げるのはなぜ?雌雄同体のカタツムリはなぜ交尾する?
アブラムシ、ボウフラ、ムカデ……みんなみんな生き物たちの動きは不思議に満ちています。
さて、イヌは飼い主に忠実なのにネコはわがままなのは、一体なぜでしょう?
動物行動学の第一人者が、ユーモアたっぷりに解き明かす自然の知恵のいろいろ。
(裏表紙より)







日常の中でいつも目にしてはいるものの、特段興味を払うことはないような小さくて身近な生物たちへの、著者の温かい眼差しと愛に溢れている。
それぞれの生き物について、挿絵も含めて4ページ以内で、何気なく目にする生き物たちの行動の不思議が解説されている。
それらももちろん面白かったが、生き物たちの不思議に魅せられ、あの手この手で解明しようとする、著者をはじめとする人間たちのピュアな情熱も描かれていて、理系出身で生物に関わったことのある私にはとても微笑ましく、面白かった。中でも、セミの鳴き声の秘密を探るために、かの有名なファーブルがセミの近くで大砲をぶっ放したという話には、思わず笑いが込み上げた。
また、大嫌いな毛虫ですら可愛く見えてしまう、大野八生さんのシンプルでありながら温かみのあるイラストも、とても良かった。

読み終えたときには、きっとこう思うはずだ。「生物って面白い!」
小中学生にぜひ読んで欲しい本。

☆-1は、タイトルが誤解を招きやすい(実際、ネコの本だと思って買ったら期待外れだった、との声も見られる)のと、個人的にはもう少しそれぞれの生き物について掘り下げて欲しかったため。
タイトル自体はとても好きなので、せめてサブタイトルがあれば。






==============

自然は一冊の書物である。不可解であり、しかも歴然と明白なるものだ。(ゲーテ)

来年はもう少しコンスタントに更新することが目標です。
数少ない記事に拍手頂いたみなさま、ありがとうございました。




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小説は創作だが、「戦争」はそうではない。 『永遠の0』
『永遠の0』  百田 尚樹 ★★★★☆



「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる――。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
(裏表紙より)







戦闘機乗りとして特攻で亡くなった一人の男の人生が、彼と共に時間を過ごし戦争を生き残った関係者たちの言葉から明らかになる、という話。そこに、その男の孫である主人公の青年とその姉の物語が絡み合ってくる。

この小説には、宮部久蔵という架空の人物に関わる人間として、実在した人物も多く登場する。
知識として特攻や戦艦、零戦、回天、桜花などについては少しは知っていたつもりでいたが、そこには現実に命を落とした生身の人間がいるということを、読みながら肌で感じた。
ちょうど本作を読んでいるときにテレビで劇場版相棒3を観たこともあって、私たちが今享受している「平和」とは何なのか、改めて考えさせられた。(以下、レビューから脱線するので追記内)



本作では、面子や経歴を重んじ、人を人とも思わず駒のように使い捨てにし、浅はかな作戦の元に若者を大勢死なせた軍上層部(もちろんすべての上層部がそうであった訳ではないが)の愚かさ、決して自ら志願し喜んで国のために死んだのではない特攻兵の姿が何度も描かれているが、それでも「戦争批判に見せかけた戦争賛美だ」という批判があるという。
それは、一人の特攻兵であった宮部の人生をことさら感動的、悲劇的に描くことで、結果的に特攻を美化している、ということらしい。

確かに、それは間違っているとは言えない。しかし、本人がそう思っていたにしろなかったにしろ、一個人ではなく国のために戦う兵士として亡くなっていった人たちをことさらに人間扱いしない方が、逆におかしいのではないかと思う。
戦争とはとても残酷で不条理なものであると同時に、そこには血の通った人間が関わっていて、一人一人の命の分だけ苦しみや悲しみがある。味方も敵もだ。本作は、その両面を描いているのに、一面だけを取り出して「戦争賛美だ」と批判するのは、違うと思う。

だからこそ、巻末の児玉清氏の「解説」は酷い。
「零戦ファンをわくわくさせる」「戦闘機のパイロットはまさに剣豪を思わせる存在であったことを知り、僕は拍手喝采した」「涙の流れ落ちたあと、僕の心はきれいな水で洗われたかのごとく清々しさで満たされた」など、ことさらに美化しているのは著者ではなく彼ではないかとすら思う。どこが「解説」だ。
私個人は、この作品からそんな清々しい感動などは感じなかった。宮部の生き方に胸が詰まるからこそ、そんな宮部を死に追いやった戦争の不条理さや苦々しさがより強く感じられた。
もちろん作品は著者の手を離れた後は読者のものであるから、作品をどう捉えようが個々人の自由だと私は思うし、結局著者の本当の意図などわかりはしないが、「解説」としてこんなものを載せていいのだろうかと思う。(考えようによっては、載っているということは著者がこれを良しとしたということなのか。そうであれば、私の感じ方の方が結果としては著者の意図とずれているということになる。それは個人的にはとても残念だ。)



☆-1は本筋とは関係のない部分なのであまり細かくは書かないが、処女作ということもあるのか、表現の部分で気になるところがいくつか見られた(違う人物が話しているのに、話題転換の表現(「話を戻そう」など)が一緒であることなど)。
それと、姉の恋愛話は必要だったのか…という疑問はあるが、過去に生きた人の人生を辿りながら今を生きる私たちが自分の人生を見直す、という意味においては、主人公の姉がそのモデルになって、私たちと作品を繋ぐ役割をしているのだろう。
それから、これも本筋からは脱線してしまうのだが、百田氏にはその言動がもとでアンチがかなり存在する。そのせいか、本作への批判にはかなり感情的なものも見られる。(ネタがネタだけに、元々賛否両論になるのは当然でもあるが。)小説である以上、作者の主義思想が反映されるのは当たり前だが、作者個人に関する情報が色眼鏡になって作品の見方を曲げてしまうのは残念に思う。



小説として一流だとは思わないが、戦争とはどういうものなのか今までよりも具体的にイメージできるようになり、戦争と平和について考え直すきっかけになったという意味では、私にとってはプラスになった。少しでも長くこの平穏な日常(あくまで私にとっては、だが)を保つためにも、過去の戦争の歴史についてきちんと学ばなければと思わされた。







==============

どうして本を読むのか。それは、物事を「相対的」に見るために必要だから。読書によって、自分を客観視する脳が鍛えられる。さまざまな事例やさまざまな人の心を読書によって感じとれるようになり、意識的か無意識的かは別にして、自分と照らし合わせることができるようになる。だから、大切なんです。(斎藤茂太)






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tag : 百田尚樹 永遠の0 戦争 零戦 特攻

なんとなく一言
管理人

映(えい)

  • Author:映(えい)
  • マイペース更新。

    ラーメンを食べながら、時々本を読む社会人。
    心を揺さぶる本、価値観を変えてくれる本、爽やかさとともに苦さや切なさを感じさせる本、表現が美しい本、静かな感動を起こしてくれる本、心の奥深くに沁みる本、重さの中にも透徹した雰囲気を持つ本、知的好奇心をくすぐってくれる本、が好きです。


    おもしろそうなのがあったので始めてみた→コトノハ



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2006年 10月 【3件】
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